見知らぬ人に声をかけたり
あまりによく, 見知らぬ人に声をかけられると、私にも他人も家族の意識が芽生えて、人に声をかけるのにハードルが低くなり、自分から見知らぬ人に声をかけるようになりました。
これは全部ソウルでのことです。人口が少ない田舎でのことではありません。
お手伝いします(多数)
妊婦さんやお年寄りが公園や駅などの階段で重い荷物を運んでいたりするのを見つけた時は、「お手伝いします」とすぐ助けにいくようになりました。
中国語の発音、難しいでしょう
韓国のコンビニでは、アルバイトが勉強をしたり、スマートフォンをみていたりしてもOKです。
ある日、コンビニで会計をする時に、アルバイトが中国語の教科書を読んでいるのがみえ、私も中国語の勉強をしたことがあるので、つい「中国語の発音難しいでしょう」と声をかけたら、よくわかってくれましたと嬉しそうに「そうなんです」と答えていました。
これ、あげます
なじみの美容室で栗をたくさんわけてもらった帰り道。重いし、栗をむいて食べるのも面倒くさいしで、バス停で隣に座っている女性に、「これ、あげます」と声をかけました。相手の方は最初はびっくりしていましたが、ありがとうと言って受け取ってくれました。
日本では見知らぬ人に物をあげたり、もらったりはありえないでしょう。私は韓国の友人達が見知らぬ人にあげているのをみてきているので、抵抗なくできました。
韓国映画「ハローゴースト」(邦題 ザ・ソウルメイト)
「犯罪都市」シリーズで、鍛え上げた体でのアクションが大人気のマ・ドンソクの主演映画です。
字幕なしでみれると?
韓国に住んでいい点のひとつは、映画やドラマを字幕なしでみれるようになることです。
どの国の言語でもそうですが、翻訳してしまうと、もっている意味が大分おちてしまいます。
また、映画やドラマは、語学学校や教科書で習っただけではわからない言葉―悪口、俗語、流行語、方言などがたくさんでててきますが、韓国で暮らしていると、そういう言葉も聞き取れるようになります。字幕だとわからない、どういう感情でいっているのかの言葉のニュアンス、ウイットがある言葉などもわかってきて、ストーリーのおもしろさが倍増します。
この映画も韓国語の元の題名は英語の「ハローゴースト」です。 邦題は「ザ・ソウルメイト」ですが、ストーリーからすると「ハローゴースト」の方がしっくりしていて、翻訳の難しさのいい例になっています。
ストーリー
交通事故で車が転覆してしまった人を助けている間に、車で待っていた妻が別の車にひかれて死んでしまうという過去がある主人公は、自分が人を助けたために妻が死んだと考えて、 人が困っている時に、自分に腕力があって助けることができたとしても、見て見ぬふりしていました。そんなある日、ひょんなことから、犯罪事件にまきこまれてしまい、一緒にまきこまれて意識不明になった若い警官の霊魂がみえるようになります。体がなく、他の人から目に見えない警官の霊魂は、犯罪にまきこれそうな恋人を守るように主人公に頼むのですが、主人公は断ります。しかし、主人公の心臓の弱い娘を警官の霊魂が助けてあげたことで、警官の霊魂を助けることにします。
無事に、事件を解決し、恋人も守ることができて、警官の霊魂は、 自分の心臓を主人公の娘に移植するように遺言して、あの世に旅立っていきます。その心臓移植の担当する医者は、なんと過去に車が転覆している時に助けてあげた人でした。ずっと助けてくれた事を感謝していて、娘さんは必ず助けるというのです。
こうして、自分が人々を助けたことで、娘が心臓移植をうけることができ、健康になって、主人公は、困った人をみるとどんどん助けるようなりました。
韓国マジック?
映画「ハローゴースト」では、主人公が、心に傷があるとはいえ、霊魂が見えるようになったり、犯罪にまきこまれたり、娘が心臓移植したりと奇跡的、ドラマチックで特別な経験をしたから、自分から人を助けるようになりました。
一方、私は、奇跡的なことは全くなく、平凡に暮らしていても、たくさんの見知らぬ韓国人に助けられたり、声をかけたりしてくれたおかげで、 主人公のように腕力がなくても、自分から人を助けにいくようになりました。
私が階段でスーツケースを運んでいた時に、助けてくれた人がスーパーマンや女神にみえたように、私も、私が助けた誰かにはスーパーマンや女神にみえたかもしれません。
素敵な韓国マジックです。
(2024年9月10日 韓大納言記)
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コメント
韓国の「みんな家族」意識はどこから来るのでしょうか?