見知らぬ人に声をかけられたり…
韓国は、 他人も家族なので、気軽に、見知らぬ人に声をかけたり、かけられたりする機会が多いです。 まず、私が見知らぬ人に声をかけられたシーンのいくつかを紹介します。
~はどこですか?
私が韓国に来た頃は、まだスマートフォンがなかったので、地図アプリはなく、道をきかれることがしょっちゅうありました。その回数は、 日本に住んでいた時よりもはるかに多かったです。今は道を聞かれる回数はだいぶ減りましたが、それでも時々聞かれる時があります。
手伝いましょう
ソウルの古い地下鉄の駅は、エレベーターやエスカレーターが少なく、乗り換えするのに、階段しかない駅もあります。
私は、その階段しかない駅をスーツケースなどの重い大きなカバンを持って、登ったり、降りたりすることが多かったです。ヒーヒーいいながら、階段で大きなカバンを運んでいると、そのたびに、必ず誰かきて「手伝いましょう」と言って、一人で運んでくれたり、一緒に運んでくれたりして、本当に助かりました。ちょうどいいタイミングで助けにきてくれた人がスーパーマンか女神にみえました。
(場所が)わかりにくいから一緒にいきますよ
大きい箱をカートに乗せて郵便局にいこうとした時のことです。郵便局への行き方に迷ってしまい、人に道を尋ねたかったけれど、通りには人が全然いなくて、仕方なく、すぐ目の前の肉屋さんにはいって、店員さんに郵便局までの行き方をききました。道を教えてもらって店をでた後、しばらく歩いたら、「わかりにくいから、郵便局まで一緒にいきますよ」と声をかけてくれた人がいました。
先ほど道を聞いたお肉屋さんで、奥にいた人が、表の店員さんと私の会話をきいて、わざわざでてきてくれたのでした。カートも運んでくれました。道をきいたものの、たどりつけるか不安だったので、この時も、本当に助かって、この肉屋さんがスーパーマンにみえました。
僕、日本語を習ったことがあります
個人病院の待合室で、日本の友人から電話がかかってきたので、日本語で話していたら(韓国は病院内でも通話OKです)、通話が終わった後、「日本人ですか?僕、日本語を習ったことがあります」と嬉しそうに声をかけてきました。いろいろ話したかったようですが、あいにく、私の順番がきてしまい、話をきけませんでした。
日本への電話のかけ方を教えてくれる?
いつも行っているスーパーのレジでこう聞かれました。韓国語の発音がおかしいからか、私が日本人だと知っていたようです。 スマホで日本にいる親戚に何度電話をかけてもでないから、電話のかけ方が悪いのかと、私にきいてきました。きちんとかけ方を教えてあげました。
あなた日本人でしょう
町の小さな洋服屋さんで、洋服を買おうとした時、私は、ジーンズにTシャツというありふれた服装だったのですが、「あなた日本人でしょう。その服装は日本人の服装よ」と店にいたお客さんに指摘されました。するとレジ係をしていた店のオーナーが、「娘が日本にいるのよ」と嬉しそうに娘さんとお孫さんの写真みせてくれて、コーヒーもご馳走になりました。今でも、どうして私の服装で日本人とわかったのかは不思議です。
きれいな木ね
エレベーターの中で、スマートフォンを出して見ようとしたとき、 隣に乗りあせた人にいわれました。 私のスマートフォンの待ち受け画面の街路樹の写真がみえて言ったのです。私は、「(場所名)の写真ですよ、きれいでしょう」と答えました。
私のバス代払ってください
韓国では、支払いに現金を使う店舗は少なく、キャッシュレスが進んでいます。交通機関もそうで、ソウルでは“現金のないバス”があるほどです。交通カードがないと乗れません。
ソウルのバス停でバスをまっていたら、ある女性が「交通カードを家に忘れてしまって、現金しかないです。現金を渡すからかわりにあなたの交通カードで私のバス代を払ってください」と頼まれました。私は、言われた通りに、現金を受け取って、交通カードでバス代を払ってあげました。
その白菜はどこで、いくらでかったの?
私が、スーパーで買った、キムチの材料の白菜と他の野菜をカートで運んでいるのをみて、ある女性がこう話しかけていました。私はいくらか覚えていなかったので、どこで買ったかは答えましたが、いくらか覚えていないと答えたら不思議そうな顔をしていました。女性はたいてい、いくらで買ったか覚えているようです。これは日本でも同じでしょうか?
それじゃ大根がたりないよ
白菜をどこで、いくらで買ったのかきかれてしばらく歩いた後に、今度は別の女性が、「それじゃ大根が足りないよ」と声をかけてきました。キムチの材料は、白菜の他に、ネギ、大根、唐辛子などを使いますが、この女性は、私の買った野菜全部をみて、ぱっと大根がたりないとわかったのでしょう。「そうですか」と答えたものの、カートにある野菜は重くて、もう1回スーパーに戻る気力はなく、そのまま家に帰って、キムチをつけ始めました。その結果...、やっぱり大根が足りませんでした。 仕方なく大根を買いにもう1回スーパーに行きました。
キムチづくりのベテランの“おばさん”の眼力はさすがだと脱帽しました。
これは全部ソウルでのことです。人口が少ない田舎でのことではありません。
(2024年9月9日 韓大納言記)
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コメント
私も同じような経験が何度もあります。
ある時は、血液検査で、採血を担当している男の子が、私が日本人だと分かって、どこでどれくらい日本語を習って、日本にも行ってきたと、どんどん話しをしてきました。
すっごく親しみを感じました
確かに韓国で地図を見ていると、たいてい声をかけられます。
でもここまでとはすごいです。知りませんでした。